Deep TMS

今回は、当クリニックの最新治療をご紹介します。

うつ状態・うつ病に有効な「DeepTMS」という治療です。第16回コラムでご紹介したTMS 治療(Transcranial Magnetic Stimulation)のなかでも、より脳へ深く到達することを可能にした技術で、アメリカ国立衛生研究所の研究者によって特許がとられています。一般のTMSが通常0.5cm程度の脳内到達に対し、「Deep TMS」では2.5~3.5cm到達することで、より高い治療効果があるとされています。

 

磁気を用いた安全な治療であることは同様です。また治療領域が広く、様々な脳部位の活動を改善しうることが分かっています。それにより、多くの治療適応があることも特徴です。躁うつ病、統合失調症、アルツハイマー病、自閉症、禁煙、パーキンソン病、PTSD(心理的トラウマ)、OCD(強迫神経症)、慢性疼痛、薬物依存などです。治療時間は一回あたり20分ほど。一定の頻度でセッションを続けていきます。

「こころの問題は脳の病気」と言われて久しいですが、実際、脳の各部位が複雑に絡んでネットワークとしての障害を起こしていることがわかっています。「Deep TMS」は各病態に特有のネットワークに応じて治療することを可能にします。

より病態に即した特異的な治療を。

時代の流れをリードする治療と言ってもよいでしょう。