ライフスペースという概念
初めてこの言葉を見たとき、綺麗な言葉だなと思いました。
日本語で「ゆとり」とも訳されますが、より深い意味を持ちます。
人間の脳はここ一万年で大きさは変わらず、一方、デジタル化によるインターネット情報量は脳の記憶容量の2000万倍と言われます。
成長資本主義は、右肩上がりの成長を課し、私たちは自分への厳しさを変えられません。器に見合わない情報とプレッシャーがのしかかる、いわば「脳過剰負荷」時代です。
脳のスペースは不足し、メンタルヘルス問題、過労死、そして幸福度の低下はその結果です。ここ10年でGDPは上昇しましたが、幸せ度は下がっているんですよ。日本もアメリカもそうです。そして共通するのは、「疲労」。
「ライフ・スペース」は、そんな私たちの脳と生活に「空白(スペース)」を創り出し、疲労を回復する総合スキルです。疲れている人、脳が消耗している人たちを、永年診てきました。その経験を結晶させた方法です。
以下の4つ、頭文字をとって「R.E.S.T.」から構成されます。
R. (Release yourself): 自分を解放して、自尊心を上げるスキル。
E. (Empty your brain): 脳を再プログラムして、ダイレクトにスペースを生み出す方法。
S. (Space from work): 仕事から距離を取り、労働感を減らします。
T. (Time savoring): できたスペースで(いよいよ)幸せになる、究極の疲労回復法です。
ゆとり教育は不発に終わり、働き方改革、ライフワークバランスと叫ばれても具体的な方策を知らずにいる私たち。ぜひ「ライフ・スペース」からインスピレーションを得ていただきたいと思います。
脳と生活に新たなスペースを生み出すシンプルな指南書です。
疲れている人たちに読んでいただきたいですね。
「ライフ・スペース」は疲労を回復します。