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強迫性障害を英語でOCD(Obsessive Compulsive Disorder)と言います。何かを強迫的に考えたり(強迫観念)、それを打ち消そうと特徴的な行動が起きる状態です。汚れが気になって、手を繰り返し洗うなどがよく知られた例でしょうか。
この強迫性障害、薬による治療やカウンセリングが確立された方法として用いられてきましたが、一筋縄では治りにくい状態であることが知られています。多くの方が完治せず、日常生活に支障を持っておられます。そこで、画期的な治療法が認可されたという朗報です。
磁気を用いたrTMSという治療が、強迫性障害に対して、アメリカで先般認可をされたのです。帯状皮質と呼ばれる脳の奥深いところが強迫性障害に関係するということは分かっていましたが、その深さゆえに治療は困難でした。以前ご紹介したDeep TMSという技術を用い、専用のコイルを開発することで、ここへアクセスしその活動を整えることが世界で初めて可能となったのです。
早速行われた臨床研究では、驚きの効果率がみられました。一部症状が改善した方は50%以上、症状がしっかりと改善した人は38%という結果でした。長年治療に携わっている私たちには、この数字は驚異的です。治療で改善が得られず苦しんでいる方たちの多さを踏まえ、国の機関は早速この治療を認可したというのも頷けます。強迫性障害の治療のブレイクスルーと言ってよいでしょう。これまであった治療を越える新たな治療の柱が生まれたのです(強迫性障害の治療法「TMS磁気治療」)
この治療についてご興味のある方は、ぜひご連絡ください。より多くの方がこれまでの辛さから解放されることを願っております。
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