脳が身体を変えうるのは周知のことです。例えば、あなたが職場のデスクに座っていたとします。電話が鳴り、出ると苦手な上司。「この前の報告書、ミスがあったぞ」。電話を切る頃には、あなたの胃がキリキリと痛んでいるかもしれません。この場合、ストレスを感じたのは「脳」で、それを受けて「身体」が変わり、胃が痛んだのです。

痛みや倦怠感は、これまでの医療が十分に治せない「身体」の症状でした。それは、「脳」が関わっていたからです。脳から身体を治す医療は、「脳バランス」を整えることによって身体の症状を改善します。今、その効果が証明されてきています。うつ病に用いられてきた「TMS」という方法が、その主役です。ディープTMSという種類は、身体の動きを司る運動野と呼ばれる深い脳の部分を整えることができます。

 

痛みの場合、ここを刺激することで改善します。倦怠感など他の身体の症状についても、それに応じた脳の場所を整えることで改善が期待されます。「脳バランス」を的確に実現する技術。しつこかった身体の不調を取り除く、医療の「ゲームチャンジャー」にご注目ください。

久賀谷 亮:医師(日・米医師免許)/医学博士

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