レイバー・デー・ウィークエンドが終わりました。お休みが取れた人、取れなかった人、皆さん疲れは溜まっていませんか?

自然に触れると人は安らぐ、疲れが取れるとよく言われます。かつてマイナスイオンがよく作用するという話がありましたが、どうやらその真偽を含めて、定かでない部分はまだ残っているようです。

自然は人工物と違って揺らぎがあります。

 

つまり動きが機械的あるいは全くない人工物に対して、自然のものは風にそよいだり音を奏でたり、さまざまな形でまさに「自然」な揺らぎを提供します。この揺らぎが、我々の脳の中にもある揺らぎと波長を合わせることで、疲れが癒されるのではないかという見方があります。

それ以外にも、視覚的に自然を見ることで、我々は癒されているでしょう。つまり人では作り出せないきれいな色、あるいは造形といった美的要素は間違いなく、自然からの癒しの大きな一部でしょう。そのために人々は雄大な自然を見に、足を運ぶのでしょう。

 

また、よく最近では人工の植物や花などが店の中にあったりしますね。これを人工物とは知らずにきれいだなぁと認識するという事はありませんか?それからも、やはり視覚的な美しさ(人工物ですからそれ以外の内容が伴っていないわけです)が関係をしている可能性があるでしょう。

美しい絵画などを見ると、脳の前頭前野と呼ばれる部分が活動を変化させるようです。それが人間が美しいなぁと感じたり感動したりするときに起きる脳の反応です。自然の視覚的(あるいはそれ以外もかもしれませんが)な美しさが人を癒すのは、そのように及ぼされる影響もあってのことでしょう。

「Power of Now」のエカートさんが言っていますが、公園で何気なく座っている時も、ぜひ鳥の鳴き声やそよ風に意識を向けてみてくださいと。それが「今にいる」ということの手助けになるというのです。この「今にいる」というのは、先人が見つけたこの世界を生きる上での、1つのシンプルな公式であり、大変なパワーを持ち得る術であるということが実際脳科学的にもわかってきました。

再び自然の話に戻りますが、以前にも申し上げたように自然の曲線や不規則さ、つまり人工物とは違う、我々の慣れ親しんだ形を崩してくれる不整合な所作がカギなのかなぁと、今も思います。そこに我々は、人工物という我々が本来なじまないものから脱するチャンスを得ているのかもしれませんね。

元Jリーガーの中西哲生さんは、マインドフルネスな例として、腕時計を左から右側にある日つけてみるというのを気にいっていらっしゃいました。普段と違うモードへの切り替えが、我々の今への気づきを促進するのでしょうか。

先端脳科学が注目する脳の休め方について書かれた拙著です。具体的な方法が載っていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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