セックスレスの心理学

夫婦、あるいはカップルの問題について当クリニックではご相談を受けることが多いです。

タイトルのテーマについて興味深い二つのTED Talkを。

1. The sex-starved marriage | Michele Weiner-Davis | TEDxCU

2. Esther Perel: The secret to desire in a long-term relationship

1はセックスレスの夫婦がどうやってそれを乗り越えるか、3つのアドバイスをしています。男性に欲求が少ない場合が意外とあることは、この領域の知られざるシークレットとして触れられています。そして欲求の少ない側が、性的な関係をコントロールする傾向にあることも。欲求が生まれる前に身体的な刺激が先に来て良いこと、それにより欲求が生じてくるというデータなどが紹介されています。セックスレスが離婚の温床になることも示されています。性的なつながりは、お互いをケアする最高の方法の一つだそうです。

自分の欲求が刺激される方法を互いに幾つか挙げ、それを交換するという方法もときに用いられます。そうすると、女性がより精神的なものを挙げ、男性は身体的なものを挙げる傾向にあることに気づきます。既知のことのようですが、隣にいる自分のパートナーについて実際どうなのか、意外と知らないものです。この交換から話が広がると良いでしょう。セックスについて話すことは、人類が苦手としていることの一つだそうです。

2 ですが、これはまた目から鱗のトークです。結婚という現代のシステムが、欲望(デザイア)と愛情(ラブ)という共存し得ないものをむりやり押し込めていることが指摘されています。デザイアは冒険や危険を冒すことであり、一方ラブは安定や守られることなどです。それにより相手への性的パッションが結婚とともに減退していくというセオリーです。

 

これら二つを両立する方法が触れられています。距離を時にとること、相手に自分の意外な面、すごい面、すごいステージ(場面)で活躍しているところをみせること、などです。珠玉は、最後に、母親という安全基地とのアタッチメント(つながり)と分離が、その人のその後の人間関係、恋愛関係でのデザイアとラブの綱引きに関係するという見解です。

最近はセックスにより免疫力が上げるというデータもあるとのこと。サンタモニカにはCenter for Healthy Sexという様々なまつわる問題を扱う専門の施設もあります。我々の性行動は、幼少期のことなど過去のルーツを含め、大変複雑なのです。