学校では教えない人生の叡智
「学校では教えない人生の叡智」
と聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?
右記はヒッグス粒子の存在を証明し話題になったCERN(欧州原子核研究機構)に書かれている万物を説明する数式です。「The Theory of Everything」という映画がありましたが、物理学者達が究極の目標としている、この世を一つの数式で示すという野望です。「神の数式」とも呼ばれます。
我々のまだ知らぬフォーミュラがこの世界にはあるのでしょう。
そんな探索が続くなか、我々は日々生きていかなければなりません。
人生は生きにくく、沢山のストレスがある。
そして、一足先にドロップアウトしようと思う人もいる。
学校では道徳、修身のようなクラスはあったかもしれませんが、この世をうまく生きていくためのノウハウは教えてくれませんでした。
様々な苦悩をもつ人々と接点を持ち、色々なことを考え、教えていただくにつれ、日々、
「あー、これは学校では教えてくれないな」
という人生の叡智に出会った気がすることがあります。
大きな力に委ねる
大きな力は会社でもなく、権力でもなく、社会でもなく、宗教を意味しているわけでもありません。流れに委ねるという人もいます。川の流れのように行き着くところへ行く。戦わない。
確かに先人が言ってきたことかもしれません。でも我々は忘れています。心に留めて人生を歩み始めるだけで、少し生きやすくなる気がします。
私の「走り」友達は今、ブータン王国にいます。
あるレースに参加しています。
200キロの山岳を6日間掛けて駆け抜けるというものです。標高差数千メートル以上を登り降りするという過酷なものです。
http://www.global-limits.com/the-last-secret.html
ブータンは、あのGNH (Gross National Happiness: 国民総幸福量)という概念を用いている国です(第二十九回で「幸せ」について触れました。ご参照下さい)。
国民総生産という経済指標にかわって、幸福度を指標にするというユニークな概念ですが、実情については様々な批判もあります。70万人程度の国民がスイスぐらいの大きさの国土に住んでいて、その国内総生産は2,000億円程度です。
観光誘致のためだとか、国内の問題に目を向けさせないための手だてだとか、言われているそうです。その国民幸福度も実際それほど高くはないなどとも言われています。
それはさておき、彼にとっては至福の時のようです。
百聞は一見に如かず、彼がかの国で感じ取って来た「人の幸せとは?」について、話を聞くのを楽しみにしています